プロセス

土地にも“顔”がある

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知っておきたい家づくりの常識

土地にも“顔”がある

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風土的・社会的・法的条件を
考慮した土地選びを

家を建てるとき、建物の土台となる土地は、ある意味では家屋本体より重要と言えるかもしれません。一見すると真っ平らな土地でも、それぞれに地質や地耐力といった風土的条件に違いがあるからです。いくら頑丈な耐震住宅を建てても、軟弱な地盤に建っていればそのメリットは活かせません。

同時に、周辺環境や道路などの社会的条件に着目することも重要です。日常生活に欠かせない学校・病院などの公共機関、銀行や郵便局などの金融機関のほか、ショッピングセンターやスーパーなどの位置を確認しておきたいもの。たとえ日常の移動手段が自家用車中心であっても、鉄道やバスなど公共交通機関の利用も前提に考えておきましょう。

また、住宅地であればどんな家でも建てられるというわけではありません。建造物を建てる際にはさまざまな法的条件があり、場合によっては理想とする家が建てられないことも。建築基準法上では道路に2m以上接していなければ家を建てられないなどの制約があるからです。地域を管轄する自治体に問い合わせるほか、具体的に目的となる土地が絞り込まれたら、専門家に判断してもらうことをお勧めします。

【土地選びのチェックポイント10カ条】

  1. ライフライン(上下水道、電気、ガスなど)が整備されているか
  2. 地盤の強度は確保されているか(切り土または盛り土)
  3. 土地の水はけはよいか
  4. 道路との高低差、隣地との高低差はどのくらいか
  5. 建物が建ったときの日照は十分か
  6. 市街化調整区域ではないか
  7. 建築条件が付いていないか
  8. 騒音がうるさくないか(日中・夜間とも)
  9. 公共施設やスーパーまでの距離はどうか
  10. 交通の便はよいか