家づくり

家づくりのこだわり

家づくりのこだわり

永い歴史の中で研ぎ澄まされた
伝統的な木造軸組在来工法

優れた耐久性を発揮する在来工法

数百年もの永い時を経て、
歴史が実証する木の“力”

神社仏閣

日本古来の神社仏閣は、その多くが数百年もの時を経て、建立当時のままの姿で建っています。もちろん、修復や改修を行うからこそ現代の世に存在しているわけですが、解体した部材をそのまま使用する例も珍しくありません。木の耐久性を実証する好例であり、その理由として考えられるのは、木の特性である「呼吸」という作用です。

山から切り倒され、製材された木は、部材となった後でも呼吸を続けます。湿度の高いときは空気中の水分を吸収し、乾燥時には吐き出すことから、木は環境に対して順応性のある素材だと言えるでしょう。これは鉄やコンクリートには見られない特性で、「木は生きている」という事実を如実に示しています。

匠の技

そうしたダイナミックな自然の力に敬意を表する私たちは、神社仏閣の工法でもある伝統的な在来工法にとことんこだわり、プレハブや枠組み工法は一切行いません。その理由は、職人の手によって長年にわたり少しずつ改良が加えられいまに至った、最も洗練された工法だと考えているからです。

天然木の高い強度と耐震性

木の“粘り”と図太い骨組みが
丈夫で頑丈な家を造る

乾燥中の木材

天然木である無垢材は、人工的な集成材と比べて2.5倍以上もの強度があります。その理由は天然の木が持つ“粘り”にあり、接着剤で密着させた人工物とは比べようもありません。

たとえば、じっくり時間をかけて乾燥させた樹齢50年の天然木は、少なくとも50年の耐久性があり、それを伝統的な在来工法で組み上げることにより、優れた強度と耐震性を発揮します。

補強金物の数々
補強金物の数々

ただし、素材と工法だけで耐震性を保証することはできず、間取りはもちろんのこと、柱の太さや配置、筋交いを入れる箇所と数量、補強金具の質と数量など、さまざまな箇所でいかに建物と基礎を一体化させるかが、耐震性を推し量る上での根拠となります。

いまでこそ住宅の耐震性が問われる時代となりましたが、当社は昭和45年の創業以来、住宅の耐久性と耐震性にこだわり続けてきました。柱や梁、桁など見えない部分にも無垢材を多用し、頑丈な家を造るため通常より一回りほど太い部材を選んでいます。人間も健康で長生きするためには骨格が大事なように、図太い骨組みの家は耐久性・耐震性ともに優れています。

“本物の家”を手ごろな価格で

流通・加工・工事を見直し、
最終的な坪単価に反映

一般的に「国産の無垢材は高い」と言われています。それに対して、外国産の木材は比較的手ごろな価格とされていますが、近年、外国産の木材も国産材に引けを取らない価格になってきました。どちらとも価格のネックになっているのが複雑な「流通」のシステムで、材料・資材の調達に独自のルートを持ってさえすれば、よい材料を安く仕入れることができます。当社では、創業以来取り引きのある業者との良好な信頼関係から、良質の木材を安価に仕入ることが可能となりました。

加えて、木材価格には「加工」という工程が反映されます。大地に生えている木を切り倒し、家を建てる材料にするためにはいくつもの加工が必要で、当社ではこうした工程をできる限りカット。製材されただけの安価な無垢材を自社の大工が直接加工することで、よい材料を安く提供できるようになりました。

また、当社では総工事費の30~40%を占めるとされる「木工事」を、自ら育成した大工が一貫して行っています。木工事とは構造部分から家の骨組みを造っていく作業のことで、木造住宅の建築過程で欠かない重要な工事です。そうした作業を外注せず、可能な限り自らの手で行うのも当社のこだわり。同時に、お客様の要望を聞いたうえで、利用範囲の広い規格材を効果的に利用することもコストダウンの秘訣です。

以上のような余分なコストを抑えるための数々の積み重ねが、最終的な坪単価に反映されています。